借地戦争

悪質借地人から土地を取り返すまで11年間の闘い

悪質借地人から土地を取り返すまで

土地を取り返すまで

悪質借地人に貸していた土地で借地人と親族である片山龍三・元倉敷市消防局長家族により、数々の不正行為が判明しました。
 
悪質借地人らの不正行為が発覚してから土地を返還してもらうまで11年間闘いましたが、この期間、闘ったのは悪質借地人と元消防局長家族だけではありません。不正行為や違法行為を組織ぐるみで全て揉み消してきた倉敷市とも闘いました。
 
借地人と元消防局長家族の不正行為や闘いの概要について紹介します。

悪質借地人と元消防局長家族の不正行為

  • 借地の隣地を購入後、無断で土地を埋め立て境界を棄損していた

  • 借地と隣地の境界が分からなくなるよう、全体をコンクリートで埋めていた

  • 建築基準法上、建築不可能な場所に借地を悪用して元消防局長の子供らの住居を違法建築していた

  • 違法建築で生活するため、無届かつ違法に上下水道管を接続していた

  • 元消防局長の子供らは15年に渡り、不正に水道代の支払いを免れていた

  • 借地で無断増改築を繰り返していた

  • 土地を越境して増築を行っていた

  • 無断大規模修繕して既成事実として借地期間の延長を狙っていた

  • 土地所有者になりすまし、近所や関係者に虚偽説明をしたうえ、無断で電柱を移設させていた

  • 地主を監視するためのカメラを設置した
    など

11年に渡る闘いの概要

①数年に渡り理不尽な土地売却要求 
固定資産税以下の「地代」で借地権や借地権割合を主張して、超激安価格で土地の買取りを要求してきた。

②建物収去土地明渡訴訟(一審・二審)
宅建業者二社に虚偽の査定書を作成させ、数年にわたり詐欺的売買を強要してきた。

③土地の使用状況の確認を地主に対して拒否
違法行為発覚を免れるため、地主に対して土地の立入を拒否・妨害をしてきた。
法務局に筆界特定を申請することになる。

④賃料増額訴訟(家裁・一審・二審)
理不尽な内容で再度土地買取りを要求
訴状提出後、借地人に成年後見人を付ける
『裁判官(一審)の決定なら決まった賃料を支払う』と言ったにもかかわらず、不動産鑑定士による賃料を拒否して即控訴
不動産鑑定士に関する嘘の内容(文書)を裁判所に提出
二審の裁判官に借地人弁護士が説得され裁判終了

⑤二回目の建物収去土地明渡訴訟(一審)
10年前に拒否した土地価格を再度要求
和解交渉にて借地人側が裁判官に土地返還を諭される
判決では賃貸借継続となる

⑥無断電柱移設
土地所有者になりすまし、近隣や関係者に虚偽説明を行い、自分たちに都合の悪い場所にある電柱を借地の間口に移設させる。

倉敷市による不作為の関係部署

建築指導課・下水道普及課・教育委員会・消防局・資産税課・監査委員会
など

土地の返還を希望した先代は悪質な借地人のために何十年と泣き寝入りをしていました。先代の時間も考えると、借地人らとの闘いは半世紀以上になります。
 
土地が返ってきたからといって全てが終わったとは思っていません。
裁判は時に人の人生を奪います。
裁判をすることになった原因は悪質借地人と元消防局長家族の不正行為が原因です。
 
今では、裁判を経験して「裁判は嘘を付いた者勝ち」
倉敷市の対応を見て「違法行為した者勝ち」という認識になりました。
 
悪質借地人から土地が返ってきたことで、闘った時間が無駄ではなかったにしても、悪質借地人や元消防局長家族に一般常識や法律などは通じず、思い返せば、なんとくだらない裁判だったかと思います。
 
返還されるまで借地人らから不正行為・違法行為について誠意ある謝罪は一度もありませんでした。くだらない主張や虚偽主張、そして不正行為を是正するために費やされた11年間という時間は戻りません。
 
借地人に対しては「不誠実」の一言に尽きます。
 
また裁判を通して、弁護士が当事者の認識や意向を無視して、裁判を長期化させている実態も分かってきました。
 
事件内容によっても状況は全く異なると思います。ですが、少なくとも私が経験した裁判・弁護士・借地・行政の対応などについて、どのような不正が行われてきたのか事実を伝えていきたいと思います。
 
一般的には「弱者」と思われがちな借地人が、世間の認識を上手く悪用しながら、実態では「弱者」ではない事実も伝えたいと思います。